「インスタで集客したいけど、効果が出ない…」SNSマーケティングの波に乗り遅れまいと、インスタグラムを始めたものの、思うような成果が得られずにお悩みではありませんか?弊社でも、実際に多くの飲食店がインスタ活用に苦戦しているところを見てきました。とはいえ、どの飲食店であっても適切な戦略さえあれば、インスタは飲食店にとって集客ツールとして活用できます。ただ、どう活用するかは現状によって異なるのも事実です。そこで本記事では、飲食店がインスタを効果的に上手に使うための秘訣を紹介します。コストを抑えながら集客力を高め、リピーターを獲得する方法から、バズりやすい投稿のコツまで解説します。ぜひ最後までご一読いただき、飲食店のインスタ戦略に役立ててください。飲食店がインスタを上手に使う5つの効果飲食店のインスタグラム活用による5つの効果を示す図。中央に「インスタ活用」があり、そこから放射状に「コスト抑えて集客」「拡散力が高い」「写真・動画でアピール」「リピーター獲得」「SNS上での交流」の5つの効果が示されている。インスタグラムを上手に使うことで、飲食店は以下のメリットを得ることができます。コストを抑えて集客できる拡散力が高い写真・動画でのアピールができるリピーターを獲得できるSNS上での交流が可能になるコストを抑えて集客できるインスタグラムの魅力は、お財布に優しく、なおかつ効果的に人を呼び込める点にあります。従来の広告方法、例えば新聞や雑誌の広告、チラシの配布、テレビCMなどと比べると、その違いは一目瞭然です。お店や個人で使う分には、インスタグラムそのものにお金はかかりません。うまく使い方を考えて運用すれば、有料の広告に負けないくらい、あるいはそれ以上に人を集められる可能性があります。つまり、広告費を抑えながらも、たくさんの潜在的なお客様に情報を届けられるわけです。特に予算が限られている小さなお店にとっては、見逃せないチャンスと言えるでしょう。拡散力が高いインスタグラムの真骨頂は、その驚異的な拡散力にあります。ユーザー同士のつながりを巧みに活用し、情報を瞬時に広げる力は、他のメディアの追随を許しません。魅力的な料理の写真や、洗練された店内の雰囲気を切り取った画像は、ユーザーの心を掴み、「いいね」やシェアの連鎖を生み出します。さらに、ハッシュタグという強力な武器を使えば、フォロワー以外にも自らの投稿をアピールできるチャンスが広がります。例えば、「#東京カフェ」といった地域や業態に関連したタグを付ければ、そのワードに興味を持つユーザーの目に留まる可能性が格段に上がるのです。インスタグラムは、まさに現代のマーケティングの主役といえます。写真・動画でのアピールができるインスタグラムの魅力は、目で見て楽しむ情報をメインに使えることです。他のSNSとは違って、インスタグラムでは写真や動画が主役になります。そのため、お店の雰囲気や料理のおいしそうな様子を、直接的かつ効果的に伝えられるのです。例えば、見た目も美しい料理の写真や、落ち着いた店内の雰囲気を映した動画があれば、文字だけでは伝えきれない魅力をアピールできます。最近では、動画による情報発信がますます重要になってきています。さらに、「リール」という短い動画を使えば、料理を作る様子やスタッフの明るい表情など、より生き生きとした情報を共有できるのです。つまり、インスタグラムは飲食店の「見せどころ」を最大限に引き出せるツールだといえます。目で見て伝わる魅力を活かすことで、お客様の興味をひきつけ、「行ってみたい!」という気持ちを高めることができるのです。リピーターを獲得できるインスタグラムを上手に活用すると、お店に一度来てくれたお客様を、何度も足を運んでくれる常連さんに変えられる可能性が高くなります。長く続けられるお店づくりにとても大切なことです。フォロワーが増えれば増えるほど、お店の情報を日ごろから見てくれる人も増えていきます。毎日の投稿で、新しいメニューや季節限定の料理、イベントのお知らせなど、お店の最新情報をいつでも伝えられるのです。こうすることで、フォロワーの皆さんの興味を保ち、「また行ってみよう」と思ってもらえるきっかけを作れます。大切なのは、ただ情報を流すだけじゃなくて、フォロワーの皆さんと会話をするように心がけることです。SNS上での交流が可能になるインスタグラムを使うと、お店の外でもお客様とつながることができます。今までの飲食店では難しかった新しい方法です。お客様は、投稿に「いいね」をつけたり、コメントを書いたりできます。時には、お客様が自分でお店の投稿をしてくれることもあります。こうした反応を見ると、お客様の生の声をすぐに知ることができるでしょう。また、ダイレクトメッセージを使えば、一対一でお話しすることも可能です。予約の相談やメニューについての質問など、いろいろな使い方ができます。このようなSNSでのやりとりは、お客様との絆を深め、お店のファンになってもらう効果があります。さらに、お客様の意見を直接聞くことで、サービスをより良くするヒントが見つかることもあるでしょう。飲食店におけるインスタ活用で押さえたいコツ11選飲食店におけるインスタ活用で押さえたいコツは、以下の11つです。明確なターゲット設定わかりやすいプロフィールインサイト機能の活用定期的な発信一貫性を意識した投稿キャンペーンなどの工夫ハッシュタグ戦略ストーリーズやハイライトの活用ビジネスアカウントへの移行フォトスポットの設置バズりやすい飲食店の特徴を把握明確なターゲット設定インスタグラムで成功するためには、お店の特徴に合わせてお客様を絞り込むことが大切です。例えば、若い女性が好きそうなカフェなのか、会社員の方が立ち寄りやすい居酒屋なのか、それとも家族でゆっくりできるレストランなのか、はっきりさせましょう。お客様の層が決まれば、その方々の心に響くような投稿ができます。写真の雰囲気や言葉遣いも、お客様に合わせて選べるはずです。こうすることで、フォロワーが増えたり、実際にお店に来てくれる人が増えたりする可能性も高くなります。また、お客様を絞り込むと、投稿の内容も一貫性が出てきます。こつまり、お客様をしっかり見極めることは、インスタグラムを上手に使うための第一歩。お店の集客につながる大切な土台になるのです。わかりやすいプロフィールインスタグラムでお店をアピールするなら、プロフィールが大切です。お客様が最初に目にするのがこの部分なので、魅力的でわかりやすい情報を載せましょう。効果的なプロフィールには、以下を書いてみてください。お店の名前どんな料理を出しているかお店がどこにあるかいつ開いているか予約の仕方(電話番号やホームページへのリンクなど)お店の雰囲気を一言で表現したキャッチコピーこれらの情報をうまくまとめると、「どんなお店なのか」がすぐにわかります。絵文字を使うと、見た目も楽しくなりますね。大切なのは、お客様が知りたい情報をすぐに見つけられること。わかりやすいプロフィールは、フォロワーを増やしたり、実際にお店に来てもらったりするのに役立ちます。インサイト機能の活用インスタグラムのビジネスアカウントに切り替えると使えるようになるインサイト機能は、飲食店を経営されている方にとって見逃せない機能です。この機能をうまく活用すると、投稿の成果や、フォロワーの行動の特徴を細かく調べることが可能です。インサイト機能で見られる主な情報には、次のようなものがあります。フォロワーの数がどう変化しているか投稿が何回表示されたか(リーチ数と呼びます)いいね、コメント、保存がどのくらいあったか(エンゲージメント率といいます)フォロワーの方々がどんな人たちか(年齢、性別、住んでいる地域など)一番反応が良かった投稿は何かフォロワーの方々がよく活動する時間帯はいつかこうした情報を丁寧に見ていくと、どんな投稿が効果的なのか、いつ投稿するのが良いのか、フォロワーの方々がどんな内容を好んでいるのかなどが分かってきます。例えば、ある料理の写真に対する反応が特に良かったとしたら、似たような投稿を増やしてみるのも良いかもしれません。また、フォロワーの方々が一番活発に活動している時間に投稿すれば、より多くの人に見てもらえる可能性が高くなります。定期的な発信インスタグラムで成功するコツの1つは、こまめに投稿することです。良質な内容を続けて発信すれば、フォロワーとの絆が深まり、新しいお客様も増えやすくなります。理想的な投稿のペースは、2〜3日に1回くらいがおすすめです。毎日投稿すると、見る側の負担になりかねません。逆に、あまり間を空けすぎると、フォロワーの関心も薄れてしまう可能性があります。定期的に投稿することには、こんな良いところがあります。フォロワーの印象に残りやすいインスタグラムの仕組みで、投稿が目立ちやすくなる新しいメニューや季節の料理など、旬の情報を伝えられるお店の日常や裏側を見せて、親しみやすさを感じてもらえる投稿する内容を前もって考えておき、曜日ごとに決めておくのも効果的です。例えば、月曜日は新メニューの紹介、水曜日はスタッフの紹介、金曜日は週末限定メニューのお知らせ、といった具合です。一貫性を意識した投稿インスタグラムで人気を集める飲食店には、ある共通点があります。それは、投稿の仕方に一貫性があることです。見た目を統一するだけでなく、お店の特徴や大切にしていることを常に表現しているのです。では、どうすれば一貫性を保てるでしょうか?悩んだ際には、以下の5つのポイントを押さえましょう。写真の雰囲気や色使いをそろえるいつも同じ加工方法を使う投稿の組み立て方を決めておく(例:料理の写真→説明→ハッシュタグ)お店の雰囲気に合った言葉遣いを心がけるロゴなど、お店らしいデザインを定期的に使う例えば、高級なフランス料理店なら、洗練された写真と丁寧な言葉遣いを。気軽な居酒屋なら、にぎやかな雰囲気と親しみやすい文章を。このように、お店の特徴に合わせて投稿スタイルを決め、それを守り続けることが大切です。キャンペーンなどの工夫インスタグラムを使って効果的な宣伝活動を行うと、お店のフォロワーが増えたり、実際に来店したりする可能性が高くなります。多くの人にお店を知ってもらい、来店してもらえるチャンスも広がるからです。具体的には、以下のような企画が効果的です。特定のハッシュタグをつけて投稿すると、お得なサービスを受けられるフォロワーだけが注文できる特別メニューを用意する写真を投稿してもらうコンテストを開催する新しいメニューの情報をいち早く教えたり、試食会を行ったりするフォロワー数が増えたお祝いに特別なイベントを開くこのような企画を行うと、お客様は「インスタグラムをフォローすると何か良いことがあるかも」と期待を持ちます。また、すでにフォローしている人も、引き続きフォローし続けたくなります。ただし、インスタグラムのルールを守ることが大切です。例えば、「フォローしてくれたら割引券をあげます」「フォロー・いいねするとクーポン(〇円オフなどの金券)配布」といった直接的な宣伝は禁止されています。その代わりに、商品やサービスをプレゼントする形式の企画を考えるとよいでしょう。ハッシュタグ戦略インスタグラムで注目を集めるには、ハッシュタグが大切な役割を果たします。上手にハッシュタグを使えば、多くの人に投稿を見てもらえるからです。効果的なハッシュタグの使い方をいくつかご紹介しましょう。お店の名前、地域の特徴を入れたオリジナルのハッシュタグを作る提供する料理の種類や特徴を表すハッシュタグを選ぶ今話題のことや季節に合わせたハッシュタグを取り入れるハッシュタグの数は10個から15個くらいが適切例えば、「#東京でカフェめぐり」や「#渋谷でランチ」のように地域を絞ったハッシュタグや、「#写真映えするスイーツ」「#体に優しいサラダボウル」など、料理の魅力を伝えるハッシュタグを組み合わせると良いでしょう。ストーリーズやハイライトの活用インスタグラムのストーリーズとハイライト機能を上手に使えば、お店の魅力をより生き生きと、そして長期的に伝えられます。【ストーリーズの使い方のコツ】その日だけの特別メニューや数量限定品のお知らせ厨房の様子、料理の作り方の紹介お客様の投稿の再共有簡単な質問や意見募集の実施【ハイライトの使い方のコツ】料理の種類ごとの紹介お店の基本情報(開店時間、場所の案内など)よく聞かれる質問とその答え過去に行ったイベントや特別企画のまとめ例えば、ストーリーズで毎日「今日のイチオシ」を投稿し、それを料理の種類ごとにハイライトにまとめると良いでしょう。こうすれば、新しい情報を常に発信しながら、過去の投稿も簡単に見返せます。大切なのはお店の日々の様子や雰囲気をその場で伝えつつ、重要な情報をわかりやすくまとめることです。こうすることで、フォロワーの皆さんの興味を長く引きつけ、「お店に行ってみたい!」という気持ちを高めることができるのです。ビジネスアカウントへの移行インスタグラムで飲食店の宣伝をより効果的に行いたい方には、ビジネスアカウントへの切り替えがおすすめです。通常のアカウントよりも多くの機能が使えるようになり、お店の魅力を引き出すのに役立ちます。ビジネスアカウントに変更すると、主に次のような利点があります。投稿の反響を詳しく知ることができるお金を払って投稿を宣伝できる連絡先や地図などのボタンを追加できるお店の種類や情報を表示できる特に便利なのが、投稿の反響を分析できる機能です。どんな投稿が人気だったか、フォロワーの年齢層や活動時間などがわかります。つまり、ビジネスアカウントに変更することで、インスタグラムを単に写真を共有するだけの場所から、お店の宣伝に役立つ強力なツールに変えることができるわけです。フォトスポットの設置飲食店の魅力を高める効果的な方法の1つとして、お客様が写真を撮りたくなるような素敵な場所を店内に作ることが挙げられます。お客様自身がSNSで店の様子を紹介してくれる可能性が高まり、口コミによる宣伝効果が期待できるでしょう。魅力的な撮影スポットを作るためのヒントをいくつかご紹介します。お店の雰囲気に合った独自のデザイン写真映えする照明の工夫(自然光や間接照明を上手に使う)季節やイベントに応じた装飾の変更ゆったりと撮影できるスペースの確保例えば、カフェならお店の名前やロゴを使ったおしゃれな壁面アートを作ったり、季節の花を使った写真フレームを置いたりすると、お客様の撮影意欲が高まるでしょう。ラーメン店なら、大きな麺の模型や面白いデザインの食器を用意するなど、お店の特徴を生かしたアイデアを考えてみるのもよいですね。大切なのは、お客様が自然に写真を撮りたくなるような雰囲気づくりです。強引に感じさせるのではなく、楽しみながら自然と写真を撮りたくなるような工夫を心がけましょう。バズりやすい飲食店の特徴を把握インスタグラムで人気を集める飲食店には、いくつかの共通点があります。特徴を理解して自分のお店に取り入れれば、SNSでの注目度を上げられるはずです。中でも共通しているのは、以下のようなポイントです。目を引く料理や店内の雰囲気他にはない面白いアイデアや提供の仕方期間限定のメニューや季節の商品地元の特色や伝統を今風にアレンジした商品健康や環境に配慮した、今どきの消費者ニーズへの対応例えば、虹色に光るドリンクや、とても大きなハンバーガーなど、見た目のインパクトが強いものは、SNSで広まりやすい傾向があります。また、地元の食材を使ったオリジナル料理や、昔ながらの調理法を現代風にアレンジした料理も新しさと親しみやすさを兼ね備えているため、注目されやすいです。ただし、見た目だけを重視するのではなく、味や品質も大切にすることが重要です。流行に振り回されすぎず、お店の本来の良さを失わないバランスを保つことが、長く続く成功につながるでしょう。飲食店におけるインスタ活用の注意点インスタグラムを飲食店の集客に上手に使う際、以下の注意点があります。注意点詳細フォロワー増加の時間フォロワーを増やすには時間がかかることを認識する。特に新規店舗や知名度の低い店舗では、地道な努力が求められる。広告運用の慎重さインスタグラムユーザーは過度な宣伝を嫌う傾向がある。直接的な広告は逆効果になる可能性がある。店舗の魅力伝達自然な形で店舗の魅力を伝える工夫が求められる要するに、インスタグラム活用は長期的な視点で取り組む必要があり、即効性を求めすぎないことが成功の鍵となります。ユーザーとの信頼関係を築きながら、徐々に認知度を高めていく戦略が効果的です。まとめ:インスタ活用で店の雰囲気や料理を魅力的にインスタグラムは、飲食店の集客に役立つ便利なツールです。お金をかけずに多くの人に情報を広められ、写真や動画で店の雰囲気や料理を魅力的に見せることができます。ターゲット顧客を明確に設定する店舗の特徴を分かりやすく伝えるプロフィールを作成する定期的に投稿を行う関連性の高いハッシュタグを活用するストーリーズ機能を効果的に使用する店内に写真映えするスポットを設置するお客様とのコミュニケーションを大切にする長期的な視点で継続的に取り組むいずれのポイントも押さえて、お店ならではの魅力的な投稿を心がけ、毎日の料理や店内の様子を定期的にアップしてください。適切なハッシュタグを使えば、少しずつフォロワーが増えていくはずです。インスタグラムでの集客は、すぐに効果が出るものではありません。毎日コツコツと続けて、お店の魅力を発信し続けることで、やがて大きな効果が表れるでしょう。